アスリートキャラバン 2013 元全日本女子バレーボール代表
大山加奈のバレーボール教室
4月13日 千葉 花島公園スポーツ施設

肌寒い日の花島公園体育館。
この日はバレーボール普及活動として「アスリートキャラバン2013大山加奈のバレーボール教室」が同所にて開催された。広く綺麗に手入れされた施設に訪れる人たちは、寒さを感じさせない笑顔で溢れていた。男性、女性、小学生や中学生の子供たち。どの人たちにも「やる気と喜び」が浮かぶ。皆、バレーボールのプロから学ぶチャンスを楽しみにしていた。
現れた大山加奈さんは「爽やかで凛とした」という表現がぴったりな女性。参加者たちのモチベーションも自然と上がるような存在感であった。
50名という定員いっぱいの教室が始まった。
この沢山の人達を一人で指導していくのは、どのような感じになっていくのか?と思っていたが彼女の明るい笑顔は偉大であった。一瞬で皆の空気が一つにまとまっていくのを感じた。
「まずは皆さん、こんにちは!今日は時間いっぱい楽しく過ごしましょう!」という掛け声と共に教室が始まった。
ウォーミングアップの始まりから参加者に「楽しさ」と「一歩進んだテクニック」を伝えていく。
とても自然に浸透しやすい形でアドバイスする。「全日本代表まで勤め上げた人」と緊張があった人も彼女の優しい人柄にほぐれていった。
現役ビーチバレー選手である実妹の大山未希選手と元DeNAプロ野球選手の高森勇旗さんをアシスタントに迎え、大山さんのアドバイスが全員に伝わるようにまわっていく。ここにも大山さんのチームワーク力を見ることができた。
2時間の教室後の挨拶で「今、バレーボール人口が減っている。バレーボールに助けられたこと、教わったことが多いと感じている自身の経験を恩返ししたいと普及活動を頑張っています。ママさんバレーを見ることをきっかけにプロを目指す子供たちもいますので、それぞれの場所でバレーボールの良さを伝えて欲しいと思います。」と語ってくれた。
参加者の真剣な眼差しを短時間で引き出す彼女の魅力とバレーボールの魅力はすごい。

―教室後にインタビューをお願いしたときも快く時間をくださった。
「バレーボールを始めたのは小学校1年のとき。先輩にスカウトされたのがきっかけでした。ただ当時は喘息を持っていたのと、運動をするタイプではなかったこともあり、両親からの賛同は得られなかった。だけど、どうしてもやりたい!という熱意を持っていて両親を説得し小学2年から始めました。」幼いながらの強い意志に感動である。
「バレーボールに出会って人生が変わった。引っ込み思案な自分を変えてくれた。何物にも変えられない大切な仲間との出会い。喘息も最初はしんどかったが段々と治っていったことも良かった。病は気からと言うが、それは本当だと教えてくれたのもバレーボール。自分は喘息だから……と思い込んでしまっていた自分を変えてくれた。
 日本一になることとオリンピックに出ることを夢に見て頑張ってきた時間には、辛いときもありましたがそれを支えてくれた妹や家族、仲間のお陰で負けずにこれた。そんな強いつながりもバレーボールを通して深まっていったものだと感じています。」

―今後の夢や目標を伺った。
「全国をまわって、沢山の子供達にバレーボールを伝えていきたい。弱い自分を変えてくれたバレーボールへ恩返しをしたい強い思いがある。
具体的には単発の出会いの中で声をかけたり、思い出を作ってもらえることを心掛け、人とのふれあいをするようにしている。
 オリンピック誘致に対しても日本で開催できれば生で見て感じる大きなチャンスであると思います。
 今の世の中、子供にとって夢を持ちづらい環境だと感じることもある。だけどバレーボールは自分に大きな夢とプラスな出来事をたくさんくれた。オリンピックを見ることがスポーツへのきっかけとなって子供達が夢を持つチャンスになると思っています。
 夢を持つことはとても素晴らしく自分のためになるものです。未来の子供達のためにも是非誘致に協力していこうと思っています。」
 心の中から溢れるバレーボールへの情熱。それは自身の体験を通して、バレーボールがもたらしてくれた大きな宝物からくるものだと感じました。
 大きな夢を持ち、それを叶えるための努力。それを実現した次は、その幸せを多くの人に広げたいとする素晴らしさに心が洗われる時間でした。